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男体山の楽しみかた!「登る・知る・見る」をそれぞれ紹介!

男体山の楽しみかた!「登る・知る・見る」をそれぞれ紹介!

日光を代表する名峰「男体山」。この山は780年代より山自体が信仰の対象となり、山頂には日光二荒山神社の奥宮があり、二荒山(ふたらさん)とも呼ばれています。「ふたら」とは観音浄土の補陀洛(ふだらく)からきているとも言われ、多くの伝承と積み重ねた歴史を持つ、日光の文化に強く紐付いた名峰です。
標高2,486mのこの山は、登る楽しみだけでなく、歴史や四季折々の景色、周辺スポットを巡る楽しみ方もあります。今回は、男体山をより深く楽しむための方法をご紹介します。

その1【登って楽しむ】

男体山は日光を象徴する山のひとつで、登山愛好家だけでなく観光客にも人気のスポットです。
標高2,486mのこの山は、関東地方でも屈指の登山ルートを誇り、多くの登山者が挑戦しています。

古くから山岳信仰の対象とされ、日光二荒山神社と深い関わりを持つことでも知られています。山頂からの眺めは格別で、中禅寺湖や遠くの山々が広がる壮大なパノラマを楽しむことができます。

登山シーズンは6月から10月までが最適で、特に夏場は涼しい空気の中で快適な登山が可能です。さらに秋は紅葉が美しく、冬は厳しい雪山の姿へと変わります。登るごとに異なる表情を見せる男体山は、まさに自然の偉大さを感じられる山です。

ルートは日光二荒山神社中宮祠からの登山道。往復のコースタイムは約6~8時間です。このコースは全長約8km、標高差は約1,200mあり、険しい岩場もありますが、山頂からの絶景が登山者を迎えてくれます。山頂には二荒山神社の奥宮があり、山岳信仰の歴史を感じられるスポットです。
登山受付にて、登山料(初穂料)1000円を納めてから、コースに入ります。

男体山に登るための必須知識や持ち物について


男体山は標高2,486mと比較的高く、登山道は急勾配が多いため、事前の準備が重要です。

必須の装備としては、防寒着・登山靴・レインウェア・飲料水・非常食が挙げられます。特に、山頂付近は天候が急変しやすいため、雨具や防寒着は必ず持参しましょう。

登山道には岩場も多いため、しっかりしたグリップ力のある登山靴やシューズがおすすめです。夏でも気温が低くなることがあるため、レイヤリング(重ね着)を意識した服装が望ましいです。

また、登山口の二荒山神社中宮祠では登山料が必要(大人1,000円)であるため、事前に確認しておくとスムーズです。登山計画を立て、無理のないペースで楽しみましょう。

       開山期間:4月25日~11月11日
入山受付時間:6:00~12:00 (二荒山神社中宮祠で受付)
※正午を過ぎますと入山できませんのでご注意ください。 ※クマよけの鈴をご持参ください。

その2【知って楽しむ】

日光自然博物館で知る

日光の自然と歴史を深く知るなら「日光自然博物館」がおすすめです。ここでは、男体山の成り立ちや、日光の自然環境について詳しく学ぶことができます。特に、男体山が火山活動によって誕生したことや、その地形の特徴がわかる展示が充実しています。また、日光の動植物に関する展示もあり、登山前に立ち寄ると、より深く男体山の魅力を感じられるでしょう。

日光湯元ビジターセンターで知る

「日光湯元ビジターセンター」では、男体山をはじめとする奥日光の自然や文化について学べます。ここでは、男体山の信仰登山の歴史や、二荒山神社との関係についての解説もあります。また、男体山と赤城山の戦いの伝説や、戦場ヶ原の神話に関する資料も展示されており、歴史好きにはたまらない内容。無料で利用できるので、登山前後に立ち寄るのに最適なスポットです。

ガイドツアーに参加して知る

「ゲストハウスJUN」では、男体山をより深く楽しめるガイドツアーを開催しています。このツアーでは、地元ガイドが男体山の歴史や自然、動植物について詳しく解説しながら案内してくれます。初心者でも安心して参加できるコース設定がされており、二荒山神社の歴史や男体山信仰の背景を学びながら登山を楽しむことができます。四季折々の風景を満喫しながら、専門的な知識を得られる貴重な体験ができるツアーです。

その3【眺めて楽しむ】

歌ヶ浜から眺める

「歌ヶ浜」は、中禅寺湖の西岸にある絶好のビュースポットです。ここからは、湖越しにそびえ立つ男体山を眺めることができます。特に、朝焼けや夕焼けの時間帯は、湖面がオレンジ色に染まり、幻想的な景色が広がります。また、秋には紅葉に包まれた男体山が水面に映り、美しい景観が楽しめます。ドライブや湖畔散策のついでに立ち寄るのにぴったりの場所です。
中禅寺湖内を運行する遊覧船に乗り、船上から雄大な風景を楽しむのもおススメです。

半月山展望台から眺める

標高1,753mの半月山展望台からは、男体山の雄大な姿を一望できます。ここは、特に秋の紅葉シーズンに人気のスポットで、中禅寺湖を囲む色鮮やかな山々と、その奥にそびえる男体山の絶景を楽しめます。また、雲海が発生しやすい早朝には、神秘的な景色が広がり、登山せずとも感動的な眺めを体験できます。車でアクセスできるため、気軽に訪れられるのも魅力です。


※一般県道中宮祠足尾線(通称:中禅寺湖スカイライン)は夜間(17:00~翌朝7:00)及び、冬季は通行止めとなります。ご旅行の際は、最新の交通情報をご確認ください。

戦場ヶ原から眺める

広大な湿原が広がる戦場ヶ原からは、遠くにそびえる男体山を雄大なスケールで眺めることができます。特に冬は、雪をかぶった美しい男体山が真っ白な湿原の背景に映え、絵画のような風景を楽しめます。また、夏の晴れた日には湿原の緑と青空のコントラストが美しく、爽快な景色を満喫できます。ハイキングコースも整備されているため、歩きながら絶景を堪能できるのが魅力です。

中禅寺湖上から眺める

ワンプレイトのパックラフトツアーでは、中禅寺湖上から男体山の絶景を楽しむことができます。パックラフトは初心者でも簡単に操作できる小型ボートで、湖面に浮かびながら、普段とは異なる視点から男体山の壮大な姿を眺めることができます。特に朝や夕方は水面が静まり、山のシルエットが美しく映る時間帯。湖上での特別な体験を通して、男体山の新たな魅力を発見できるでしょう。

その4【周辺施設を楽しむ】

イタリア大使館別荘記念公園


1928年に建設された「イタリア大使館別荘」は、かつてイタリアの外交官が避暑のために使用していた建物を保存・公開した記念公園です。
木造の建物は日本とイタリアの建築様式が融合した美しいデザインが特徴で、館内には当時の生活の様子が再現された展示や、外交官たちの交流の歴史を伝える資料が充実しています。
湖畔の景色とともに異国情緒を感じられるスポットで、館内のカフェでは、イタリアを彷彿とさせるドリンクやスイーツを楽しむことができます。

英国大使館別荘記念公園


「英国大使館別荘記念公園」は、明治時代に英国の外交官アーネスト・サトウが建てた別荘を復元・公開している施設です。館内には日光と英国の関係を伝える展示があり、英国の伝統文化や外交の歴史を学ぶことができます。
特に、サトウが記した日光の自然や文化に関する貴重な記録が展示されており、歴史好きには見逃せないスポットです。さらに、湖畔に面したカフェでは、本格的な英国式アフタヌーンティーを楽しむことができ、優雅な時間を過ごせる場所として人気です。 

やしおの湯


登山やハイキングの後に疲れを癒すなら「やしおの湯」がおすすめです。
アルカリ性単純温泉で、肌に優しく、筋肉疲労の回復にも効果的。源泉かけ流しの湯は、なめらかな湯ざわりが特徴で、体を芯から温めてくれます。
露天風呂では四季折々の自然を眺めながらリラックスでき、特に秋の紅葉や冬の雪景色を眺めながらの入浴は格別です。地元の人々にも愛される温泉で、登山や観光の締めくくりに最適なスポットです。

それぞれの男体山を楽しんで

男体山は、登山、歴史探訪、写真撮影、ハイキングなど、さまざまな楽しみ方ができる魅力的な山です。四季折々の表情を見せるこの山は、訪れるたびに新しい発見があります。登山を通じて大自然の迫力を体感するもよし、歴史や伝説を深く知ることでより一層の魅力を感じるもよし。湖上からの眺めや、展望台からの絶景を楽しむのもおすすめです。

また、周辺には温泉やグルメ、文化施設など、男体山とあわせて楽しめるスポットも豊富にあります。旅のプランに合わせて、あなたにぴったりの楽しみ方を見つけてみてください。訪れるたびに異なる表情を見せる男体山で、自分だけの特別な体験を見つけましょう。男体山は、登山、歴史探訪、写真撮影、ハイキングなど、さまざまな楽しみ方ができる魅力的な山です。四季折々の表情を見せるこの山は、訪れるたびに新しい発見があります。

自分に合った楽しみ方を見つけ、男体山の魅力を存分に味わってください。

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この記事を書いた地元ライター
この記事を書いた地元ライター

アウトドアガイド・ライター 
すー(鈴木 隆)

日光市生まれ日光市育ち。40代で脱サラ後に、カナダに留学して退職金を使い果たす。帰国後は観光関係の仕事をしつつ、アウトドアガイドとしても働く日々を送っています。キャンプ、登山、ロードバイク、トレランなど外遊びが趣味で、楽しく働いて生活することをモットーとしています。

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